お子さんのその症状、SNS依存かも。解決法や親が注意すべき点を簡単に解説!(チェックリスト付き)

2024-09-09

日々の生活になくてはならないものとなったSNS。
この記事を読まれている方も、
アプリなどで一度は利用したことがある方も多いのではないでしょうか。

一口にSNSと言っても、その媒体はさまざまあり、
例えば、動画や写真、文章、音声など多岐にわたります。

情報社会においてその利便性は増すばかりですが、
一方、弊害も耳にすることも多くなりました。

スマホ依存についてはこちらの記事でより詳しく紹介していますが、
なかでも、親御さんにとって心配な問題は、
「お子さんのSNS依存」ではないでしょうか。

そこで本記事では、SNSの利用率を紹介しながら、
起こりうる問題や解決策、親御さんが注意すべき点について簡単に紹介します。

本文の最後でチェックリストも紹介していますので、
心当たりのある方は、チェックしてみることをおすすめします。

前回の記事はこちらから!

SNSの利用率を紹介

youtube

老若男女、年練を問わず幅広い人々が利用しているSNS。
今や多くの人にとって、生活の一部といっても過言ではありません。

しかし、
「SNSってよくわからない」
「どんな種類があるの?」
「どれくらいの人が利用しているの?」
などの疑問をお持ちの方もいることでしょう。

そこで以下では、
これらの疑問について簡単に紹介します。

SNSとは?

SNSとは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、
アプリなどを利用して利用者同士が交流できる、登録制のサービスのことを指します。

動画配信サービスを展開するYouTubeやTikTok、文章で交流するTwitter(現X)などが有名です。

同じ趣味を持つ友人同士はもちろん、
世代の異なる人同士でもコミュニケーションを取れるため、
現在では世界中の人々に利用されています。

また近年では、企業や組織なども広報活動の一環として利用しており、
社会のあらゆる分野でSNSが広がり続けています。

SNSの種類は?

SNSにはどのようなものがあるのか、
もう少し見てみましょう。

一般的に、SNSは「ストック型」と「フロー型」の2つのタイプに分けられます。
それぞれ紹介します。

ストック型

ストック型とは、動画や写真、音声などのコンテンツ(内容)が溜まっていくタイプのものです。

例えば、
・Youtube
・Instagram
・TikTok
・Pinterest
など。

YouTubeもSNSに含まれる?

「YouTubeもSNSに含まれるの?」と思われた方もいるかもしれません。
結論から言うと「YouTubeもSNSの1つ」です。

動画配信サイトとして認識している方が多いかもしれませんが、
YouTubeも他のSNSと同じくコメントを通じて他者と交流できますし、
ライブ配信では、配信者と直接コミュニケーションをとることができます。

また、チャンネル登録者=フォロワーと捉えれば、
他のSNSと同じです。

そのため、YouTubeもSNSの1つであると覚えておいてください。

フロー型


フロー型とは、SNS利用者の投稿が時系列に流れるタイプで、例えば「現在起きていること」「今食べているもの」などを伝えることが目的です。

例えば、
・ツイッター(現X)
・LINE
など。

利用率はどれくらい?

では現在の日本では、どれくらいの人がSNSを利用しているのでしょうか。
総務省が発表した「令和5年度|情報通信に関する現状の報告」※によれば、
2022年の段階で日本におけるSNS利用者数は1億200万人とされ、
2027年には1億1300万人に達するという予測が発表されました。

令和5年度|情報通信に関する現状の報告|第2部 情報通信分野の現状と課題|第7節 ICTサービス及びコンテンツ・アプリケーションサービス市場の動向

またSNSを利用する個人の割合は、ほぼ全ての年代で増加傾向にあり、
とくに6〜12歳までの若年層や70代以上の年齢層で顕著にみられます。

同じく総務省の統計※を見てみると、
インターネット利用者の80%がSNSを利用しており、
その目的の上位は、
1位「従来からの知人とのコミューニケーションのため」88.6%、
2位「知りたいことについて情報を探すため」64.5%、
3位「暇つぶしのため」33.4%

という結果が報告されています。

令和4年度通信利用動向調査の結果 要点の4

SNSの利用には注意が必要

スマホ

コミュニケーションツールとして、情報入手の手段としてさまざまな場面で利用されるSNS。
しかし、どんなものにもデメリットがあります。

なかでも、近年問題となっているのが「SNS依存」です。

過度なSNSの利用は私たちのライフスタイルに悪影響を及ぼし、
場合によっては深刻な事態を招きかねません。

とくにお子さんを持つ親御さんにとっては、
使い方を適切にコントロールする必要があります。

子どものインターネット使用状況

まずは若年層におけるインターネットの利用状況について調査した、内閣府のデータを見てみましょう。
内閣府が公表した「令和4年度 ⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査調査結果(概要)」※によれば、
高校生(18歳)までの青少年のインターネット使用率は98.5%であるという調査結果が報告されました。

また、インターネット利用における使用機器の内訳は、以下の通りです。

使用機器の内訳

・スマートフォン・・・73.4%
・学校から配布・指定されたパソコンやタブレット等(GIGA端末)・・・63.6%
・ゲーム機(63.2%)
・テレビ(地上波・BS等は含まない)(56.0%)
と続きます※

さらに9歳以下の低年齢層におけるインターネット利用率も高く、
利用率は全体の74.4%にまで及んでいます。

各年齢層別の利用率も見てみましょう※。

低年齢層のインターネット利用率

・通園中(0歳〜6歳)・・・68.1%
・⼩学⽣(6歳〜9歳)・・・ 90.9%


※内閣府|令和4年度|⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査|調査結果(概要)

これらのデータを見てわかる通り、
現在では若年層においても広くインターネットが利用されています。

また子どもたちがインターネットに触れる機会が増加した背景には、
GIGAスクール構想の影響も大きいと言えるでしょう。

GIGAスクール構想についてはこちら

子どものSNS依存に注意!

若年層におけるインターネットの利用率上昇に伴い、
SNSを利用する子どもが増えつつあります。

そこで現在問題となっているのが、
若年層におけるSNS依存です。

もちろん、SNSそのものが悪いわけではありませんが、
過剰に利用すると、大人と同様に子どもたちの生活に支障をきたす可能性があります。

親が注意すべき点

お子さんに以下のような症状が見られたら、SNS依存かもしれません。

SNS依存で見られる症状

・スマートフォンに触っていないと落ち着かない。
・やめたくてもやめられない。
・夜遅くまでSNSやゲームをやりすぎて、健康状態が悪化している
・睡眠や食事よりもスマートフォンを優先する
・なんとなく毎日体調が悪そう。
・高額な課金または親のお金を無断で使う。
・朝起きられず、学校に行けない。
・急に成績が落ちた

など

この他に「SNSを見ないと落ち着かない」「お風呂やトイレに行くときでさえスマホを操作する」といった症状がある場合は注意が必要です。

少しでも気になることがあれば、
あらかじめ使用ルールを設定するなど、対策を考える必要があります。

子どものSNS依存を防ぐためにできること

上述した通り、現代社会においては、
低年齢層においてもインターネットは必要不可欠なものです。

そのため、完全に取り上げるのではなく、
上手に付き合っていくためのルール設定が重要です。

お子さんのSNS依存を防ぐために、以下の点に注意すると良いでしょう。

SNS利用における注意点

・無理やり取り上げず、スマホの利用時間を相談する(1日○時間)
・勉強中、睡眠中は預かる(または電源をオフにさせる)
・コミュニケーションを積極的に取るため、食事中や会話中は顔を見て話す
・アプリをダウンロードする際には、保護者が承認する
・スマホ依存対策アプリをダウンロードする

など

いずれにしても、無理に使用禁止にせず、
少しずつお子さんとコミュニケーションをとりながら、
妥協点を見つけてみてください。

SNS依存のチェックリストでチェックする

とはいえ、常にお子さんと一緒にいることは現実的に不可能です。
そのため、スマートフォン依存スケールを使って、
お子さまの状況を客観的にチェックするのも良いかもしれません。

「お子さんの様子が最近少し変わったな?」と心配な場合は、
久里浜医療センターが提供する「スマートフォン依存スケール」を試してみてください。

その際、出来るだけお子さんと2人で日頃の様子を話し合いながら利用すると良いでしょう。

久里浜医療センター
スマートフォン依存スケール

まとめ

今回はSNSの利用率や、お子さんが利用する際の注意点を解説しました。

SNSは非常に便利な反面、使い方によってはデメリットもあります。
お子さんが使用する際には、使用時間等を相談しつつ、
適切な利用を心がけるよう促してみてください。

このブログでは、教育に関するテーマを幅広く紹介しています。
高等学校の無償化メタバース教育などについても触れていますので、
そちらも併せてご一読くだされば、さらに理解が深まります。