チャレンジスクールの志願申告書はどう書く?高校一覧や学費、倍率も徹底解説します!

今回は、チャレンジスクールの志願申請書の書き方を徹底解説します!

「不登校を経験したけれど、もう一度高校で頑張りたい」
「今の高校が合わなくて中退したけれど、学び直したい」

そんな願いを持つ生徒や保護者の方にとって、東京都立の「チャレンジスクール」は非常に心強い選択肢。

しかし、チャレンジスクールの入試は一般的な高校入試とは大きく異なります。

学力試験がない代わりに、合否を大きく左右するのが「志願申告書」です

そのため、

「どう書けば合格できるの?」
「ルールが厳しいって本当?」
「倍率はどのくらい?」

といった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、チャレンジスクールの志願申告書の書き方をはじめ、都内の高校一覧、最新の倍率、学費、学校ごとの特色まで、必要な情報を詳しく解説します!

この記事でわかること

  • チャレンジスクールの定義と、他の都立高校との違い
  • 志願申告書の「厳格な書式ルール」と「具体的な文章構成」
  • 東京にあるチャレンジスクール7校の特色(校風・系列)
  • 最新の入試倍率と合格ラインの考え方
  • 授業料の実質無償化を含む学費の目安

こちらの記事もあわせてお読みいただくと、理解がさらに深まります。

Table of Contents

チャレンジスクールとは?「学び直し」を支える柔軟な仕組み

まず、チャレンジスクールがどのような学校なのかを理解しましょう。

不登校や中退経験者のための「再挑戦」の場

チャレンジスクールとは、小・中学校で不登校を経験した生徒や、高校を中退・長期欠席した生徒などを主な対象とした都立高校です。

「これまでの学校生活で能力を十分に発揮できなかったけれど、もう一度挑戦したい」という意欲を重視して受け入れています。

独自の教育システム(三部制・単位制・総合学科)

チャレンジスクールの最大の特徴は、その柔軟なカリキュラムにあります。

主な特徴は以下の3つです。

  1. 三部制(定時制): 午前部・午後部・夜間部の3つの時間帯に分かれています。自分の生活リズムや体調に合わせて登校時間を選べるため、朝が苦手な生徒や、働きながら学びたい生徒でも無理なく通えます。
  2. 単位制: 学年制ではないため、必要な単位を積み重ねることで卒業できます。標準は4年間の卒業を目指しますが、他部の授業を組み合わせて受講することで、3年間で卒業することも可能です。
  3. 総合学科: 普通科目のほかに、ビジネス、福祉、芸術、情報など、各校独自の「系列」と呼ばれる専門科目が豊富です。自分の興味に合わせて自分だけの時間割を作れるのが魅力です。

学校ごとに異なる場合があるので、志望校の募集要項をしっかりチェックしましょう!

学力検査・内申書が不要な入試

もっとも驚かれるのが、「学力試験(5教科のテスト)」と「調査書(内申書)」が不要である点です。

合否は以下の3要素で決まります。

  • 志願申告書: 100〜150点
  • 面接: 600点
  • 作文(小論文): 500〜600点

つまり、過去の成績よりも「これからどう頑張りたいか」という未来のビジョンが評価される仕組みです。

チャレンジスクールの志願申告書の書き方|合格を勝ち取る3つのポイント

そのため、チャレンジスクールの入試において、もっとも最初に取り組むべき関門が「志願申告書」。

これは単なる書類ではなく、じつは点数化されます!

なのでれっきとした「試験科目」の一つであることを意識しましょう。

書き方のポイントをいくつか下にまとめました。

「志願申告書」のポイント1. 形式面を守る

チャレンジスクールの志願申告書にはルールがあります。

これを破ると、内容以前にマイナス評価を受ける可能性があるため、細心の注意を払いましょう。

たとえば、以下のような注意が必要です。

  • 指定様式の使用: 東京都教育委員会のHPからダウンロードしたWord形式(チャレンジスクール用)を使用します。
  • フォント・サイズ: 10.5ポイント固定。太字、下線、文字色の変更、イタリック体はすべて禁止です。
  • 1行1文章の原則: 罫線1本につき文章1行を入力します。1つの枠に無理やり2行分を詰め込むのはNGです。
  • 印刷: A4サイズで「両面印刷」し、2枚構成にします。3枚以上になってはいけません。
  • 自署: 保護者氏名欄は必ず印刷後に「手書き」で記入します。

参考|東京都立桐ヶ丘高校定時制HPより
OK例とNG例が具体的に解説されていますので、ぜひ目を通しておきましょう。

「志願申告書」のポイント2. 文章構成:一つの物語としてつなげる

志願申告書は「志望理由」「将来の夢」「高校で頑張りたいこと」を一続きの文章(作文形式)で記述するのが一般的です。

そのため、以下の3ステップで構成すると、説得力が増します。

① 入学を希望する理由(過去と現在)

単に「不登校だったから」と書くのではなく、「これまでの経験から、自分に何が足りないと感じ、なぜこの学校なら変われると思ったのか」を具体的に書く。

  • 例:「中学校では教室に入れない時期がありましたが、家で独学する中で〇〇に興味を持ち、少人数制で自分のペースで学べる貴校で専門的に学びたいと強く思うようになりました」

② 将来の夢・希望(未来)

明確な職業が決まっていない場合は、興味のある分野や「どのような大人になりたいか」という姿勢を示すと良いでしょう。

  • 例:「将来は人と関わる仕事に就きたいと考えています。そのためには、まず自分自身のコミュニケーション力を高めることが目標です」

③ 高校入学後に頑張りたいこと(具体的行動)

「学習面」と「活動面」の両方に触れるのが理想的です。

  • 学習面:苦手な数学を基礎からやり直したい、〇〇の資格を取りたい。
  • 活動面:部活動を通して友だちを作りたい、毎日欠かさず登校したい。

3. 面接との連動を意識する

志願申告書は面接の際の言ってみれば「台本」のようなものです。

面接官はあなたの書いた申告書を見ながら質問をしてきます。

背伸びをして自分以外の誰かが書いたような言葉を使うのではなく、必ず「自分の言葉」で、面接で深く聞かれても答えられる内容にしましょう!

そのほか、必要書類が数種類ありますので、事前に準備することも忘れずに。
必要書類については、令和8年度東京都立高等学校募集案内及び令和8年度東京都立高等学校応募資格審査取扱要項からご確認ください。必要書類ページはこちら

【2026年最新】東京都立チャレンジスクール一覧と各校の特色

現在、東京都内には7校のチャレンジスクールがあります。

2025年4月に開校した「立川緑高校」についても詳しく紹介します。

1. 六本木高等学校(港区)

  • 特色: 非常に自由な校風で、私服通学が可能。髪染めや化粧もOKです。
  • 系列: 芸術・カルチャー、生活・ウェルネス、情報・サイエンス
  • 志願申告書の配点: 150点(他校より高く設定されており、書類の重要度が非常に高い)

2. 大江戸高等学校(江東区)

  • 特色: 制服着用が義務付けられており、生活指導が徹底されています。落ち着いた環境で学びたい生徒に向いています。
  • 系列: 情報・ビジネス、生活・福祉、伝統・文化

3. 世田谷泉高等学校(世田谷区)

  • 特色: 元工業高校の設備を活かしており、ものづくり(プロダクトデザイン)に強いのが特徴です。自由な校風。
  • 系列: 生活・福祉、製作技術、創作表現

4. 稔ヶ丘高等学校(中野区)

  • 特色: 「みのり」の愛称で親しまれ、大学進学にも力を入れています。制服着用で、落ち着いた学習環境です。
  • 系列: 情報・デザイン、ビジネス・コミュニケーション、人間・環境

5. 桐ヶ丘高等学校(北区)

  • 特色: 制服はありますが、身だしなみの自由度は比較的高めです。福祉やアートなど幅広い系列があります。
  • 系列: 福祉・教養、情報・ビジネス、アート・デザイン

6. 小台橋高等学校(足立区)

  • 特色: 2022年開校の比較的新しい学校です。上着のみ指定の準制服スタイル。ユニークな選択科目が多いです。
  • 系列: 情報・ビジネス、アート・デザイン、人文・自然

7. 立川緑高等学校(立川市)

  • 特色: 2025年4月開校。多摩地区初のチャレンジスクールとして大きな注目を集めています。自由な雰囲気の共学。
  • 系列: 生活・文化、アート・デザイン、人文・自然

補足:八王子拓真高校の「チャレンジ枠」

八王子拓真高校はチャレンジスクールではありませんが、一般の定時制の中にチャレンジスクールと同様の選抜方法(学力試験なし)を行う「チャレンジ枠」を設けています。

各校についてはこちらの記事で紹介しています。

チャレンジスクールの倍率は?最新動向と「合格」の目安

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近年、不登校生徒の増加に伴い、チャレンジスクールの人気は年々高まっています。

全体的な倍率傾向

平均倍率は1.2倍〜1.5倍程度で推移しています。

都立高校全体の中では決して低くない数値です。

なので「名前を書けば受かる」といった安易な考えは禁物です。

注目すべき最新データ(令和7年度)

2025年度(令和7年度)入試では、新設の立川緑高校が最終応募倍率2.55倍という驚異的な数値を記録しました※1。

これは都立高校全体の中でもトップクラスの激戦です。

ちなみに、令和7年度のチャレンジスクールの平均倍率は1.47倍でした※2。

高校名令和7年度予想倍率令和6年度倍率令和5年度倍率
立川緑2.55
六本木1.981.681.71
稔ヶ丘1.351.531.44
大江戸1.271.541.66
桐ヶ丘1.211.080.71
世田谷泉1.111.511.55
小台橋1.091.081.34

立川緑への集中により、他の既存校(特に世田谷泉や小台橋など)の倍率が一時的に落ち着く傾向も見られましたが、六本木高校などは依然として2倍近い高倍率を維持しています。

※1参考|AERAKidsより

※2参考|東京都教育委員会|都立高校における新たな受入環境充実校の設置について(2025年5月22日)

チャレンジスクールの学費は?授業料無償化で負担軽減

家計への負担も気になるところですが、都立高校であるチャレンジスクールは非常にリーズナブルです。

授業料の実質無償化について

都立高校の授業料は通常、年額118,800円です。

しかし、現在、東京都内在住であれば、国の「高等学校等就学支援金」等により、所得制限なしで授業料が実質無償化されています。

つまり、ほとんどの家庭において授業料の負担は実質ゼロになります。

その他の諸経費

授業料以外には、以下の費用が必要になります。

  • 教科書・副教材費
  • 行事積立金(修学旅行など)
  • 生徒会費・PTA会費
  • 制服・体育着代(指定がある学校の場合)

初年度の目安としては、合計で十数万円程度を見込んでおくと安心です。

志願申告書とセットで対策!「作文」と「面接」のポイント

志願申告書が完成したら、次に控える「作文」と「面接」の準備を始めましょう。

チャレンジスクールの作文(小論文)のコツ

チャレンジスクールの作文は、知識を問うものではなく「考え方」や「適性」を問うものです。

  • 過去問をチェック: 「あなたが大切にしている言葉」「困難をどう乗り越えるか」といったテーマが多いです。
  • 構成を意識: 「結論(私はこう思う)→ 理由(なぜなら〜)→ 具体例(自分の経験)→ まとめ(だから高校でこう活かしたい)」の型を身につけましょう。
  • 時間内に書き切る: 500〜600字程度を50分程度で書く練習をしておきましょう。

チャレンジスクールの面接のコツ

面接は600点という非常に高い配点があります。

  • 志願申告書との整合性: 申告書に書いたことと面接での回答がズレないように注意。
  • 学び直しの意欲: 「なぜこの学校でなければならないのか」を熱意を持って伝えましょう。
  • 身だしなみと礼儀: チャレンジスクールは個性を尊重しますが、面接の場では清潔感のある服装と、相手の話を聞く姿勢が評価されます。

チャレンジスクールの志願申告書はどう書く:まとめ

東京都立のチャレンジスクールは、過去の学業成績に関わらず、これからの「意欲」を正当に評価してくれる素晴らしい制度です。

今回紹介した、合格のために特に意識すべきポイントをまとめます。

  • 志願申告書は「合格へのラブレター」: 厳格なルールを守り、自分の言葉で未来のビジョンを語りましょう。
  • 倍率は「1.5倍前後」が目安: 立川緑や六本木などの人気校はしっかりとした対策が必要です。
  • 学費は「授業料無償化」で安心: 経済的な理由で進学を諦める必要はありません。
  • 学校見学は必須: 自由な六本木から規律ある大江戸まで、校風は驚くほど違います。必ず自分の目で確かめましょう。

不登校や中退という経験は、決してマイナスではありません。

それは「自分に合う学び方」を模索した証でもあります。

チャレンジスクールという新しい扉を、自信を持って叩いてみてください!

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